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えほん制作日記 選考会のようす
皆さまからの“たいせつなこと。”「くらしえほんキャンペーン2021」の入賞3作品が決定しました。
皆さまからのたくさんのエピソードありがとうございました!

2021年12月に「くらしえほん」事務局スタッフによる熱い議論を経て、まずは最終7作品を選出しました。

涙する想い出、思わず笑顔になる出来事、なんだかじーんと感動する話、本当にたくさんの“人を想う”エピソードが寄せられました。

最終選考ではクラシエ社員とたんぽぽメンバーの皆さま、総勢800名以上の投票により、今年も3つの優秀賞作品が決定しました!

取材のようす
心がつながる
原作者 大竹莉子 さん
原作者 大竹莉子 さん
人と触れ合うことや工作が大好きな莉子さん。
学外活動で地域の方との取り組みや生徒会の活動を積極的に行うなど、柔らかな雰囲気ながら、とても行動力のある芯の強い印象の女の子でした。

これはコロナが流行しはじめた2020年春 莉子さんが高校二年生の頃のお話です。ご自身もコロナ禍でオンライン授業となり、高校にいけない日々がつらかった中で、隣の聾学校の入学式が行われていない様子をみて同じく、登校が制限されていた中学生の弟さんと協力して「入学おめでとう」の気持ちを伝えたいと思い、入学おめでとうメッセージを作り窓に貼ったとのこと。その後、窓と窓を通じて、他のクラスの生徒さんや先生とのやりとりもあったそうです。莉子さんと弟さんの想いがあったからこそこのような交流が生まれたのですね。

ご自身もコロナ禍で制限され、通常の学生生活を行えない中でも周囲に気を配り、優しい気持ちを伝えることのできる莉子さん姉弟にとても温かい気持ちになりました。

この春からは大学生になり、興味のある日本語学を専攻される莉子さん。
大学生になった莉子さんに出来上がった絵本をお届けするのが今から楽しみです。
イラストレーター アイハラチグサ さん
イラストレーター アイハラチグサ さん
お隣同士の建物で窓ガラス越しにメッセージを送り合うという、まるで映画のワンシーンのような事が実際に街のどこかでされていた事に驚きました。物語性の強い体験談でしたので、主人公の彼女の詳細や建物の配置など現実的な整合性はあまり考えずに、お話の挿絵としてどうか、という点を重視しました。
表紙の布地が黄色というのは共通で決まっていましたので、それ馴染むような色の組み合わせを考え、そして最初にお話を読んだ時のポジティブな印象を表せるように、明るい色合いで描きました。
写真
バナナとみんなの笑顔
原作者 ゆず さん
原作者 ゆず さん
子どもの頃のエピソードを投稿していただいたゆずさんは、現在保育士さんとして普段から子どもたちと触れ合う中で、絵本も身近な存在として情報収集をした際にくらしえほんを知り応募してきてくれました。

お父さんやおばあちゃんとのやりとりが微笑ましいエピソードですが、その後の話としては、収穫したバナナは、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんと一緒に食べたそうです。ちゃんとお母さんの分も取っておいて、バナナがなったことを報告したとのことでした。今も家族みんな仲が良く、特にお父さんはこのバナナの思い出がお気に入りで家族のおもしろエピソードとして話題になると満面の笑みになるそう。

ゆずさんとしては、今となっては恥ずかしい思い出とのことですが、仲が良いご家族の様子が垣間見えて取材中も事務局全員がほっこりした気持ちになりました。

ご家族には恥ずかしくてまだ受賞についてお伝えしていないとのことですが、職場の園長先生に報告したところ絵本が完成したらぜひ子どもたちに読み聞かせしてねといわれ完成を楽しみにしているとのことでした。
ゆずさんのお話が絵本となり、たくさんの子どもたちに読み聞かせしていただけるのが楽しみです。
イラストレーター 木村晴美 さん
イラストレーター 木村晴美 さん
お話を読ませていただいたとき、とてもほっこり、温かな気持ちになりました!作者さんが、バナナがシュロの木なっているのを見つけたときは、きっと驚きと嬉しさで、はち切れんばかりだったんだろうと、私もワクワクしてしまいました!
ご家族が集まると、このバナナの思い出を語られるとのこと。そのような大切な思い出の絵を描かせていただけることになって、とても嬉しいです。
優しいご家族と、バナナがなることを毎日楽しみにしていた作者さんの可愛らしさを表現できたらと、心を込めて描きました。ご家族の団欒の場でも、楽しく絵本を読んでいただけましたら幸いです。
写真
おまもりクッキー
原作者 笹井純子 さん
原作者 笹井純子 さん
これは、妹のはなちゃんが小学校6年生のときのお話。
おねえちゃんのゆめちゃんが高校受験を控えた2月、はなちゃんがゆめちゃんのために一生懸命“お守り型のクッキー”や“2人だけの秘密の暗号クッキー”を作っていたときの出来事です。

エピソードの詳細を取材していると、なんとはなちゃんだけではなく、はなちゃんの3歳下の弟のりょうくんも、お姉ちゃんに“受験お疲れ様”と後日クッキーを作っていたことが判明!
さらに今、高校受験を控えたはなちゃんのために、ゆめちゃんがクッキーを作っている(ゆめちゃんはとても絵がお上手で、“アイシングクッキー強化月間”と称し、芸術的なアイシングクッキーづくりに励んでいるそう♥)という話をお伺いし、家族の絆に事務局みんなじ〜んとし心が温かくなりました。

ほんとうにお互いを想いあう気持ちが伝わってくる、素敵なご家族でした。
今回、受賞を家族にお伝えしたところみんな “お祝いだね!”と大喜びだったとのこと。
6月に絵本をお贈りできるのが、いまから楽しみです!
イラストレーター 中島梨絵 さん
イラストレーター 中島梨絵 さん
お姉ちゃんの受験を手紙やクッキーで応援するはなちゃんの優しさと、焼き立てのクッキーの匂いを思い出して、温かい気持ちになりました。作り忘れたクッキーとは一体なんなんだろう?!と楽しみに読み進めました。
せっかくはなちゃんが頑張って作ったクッキー、絵でも思わず食べたくなるくらい美味しそうなクッキーを目指しました。
写真
えほん進呈のようす
2022年6〜7月にかけて、完成した絵本を受賞者の方々へ贈呈式を行いました。
今回は、感染症対策を行い、2年ぶりに直接お届けすることができました。
こころがつながる(大竹莉子 さん)
こころがつながる(大竹莉子 さん)
今年の春から大学生になった受賞者の莉子さん。社会との交流やつながりに強い興味があり会社というところをみたいということで見学を兼ねクラシエ本社にて、贈呈式を行うこととなりました。
箱を丁寧に開けて完成した絵本を手に取り、じっくりと読み込んでくれました。特に窓と窓でのやり取りのページでは、「そうそう、こんな感じでした!その時の様子を思い出します。」と笑顔で話してくださいました。すでにご友人に受賞を話しているとのことで、実際に絵本を見せて自慢しますと喜んでくださり、また、交流した学校にもぜひ絵本を差し上げたいということで絵本を通して、さらに温かいつながりが続いていくお手伝いができたことに事務局一同、とても嬉しい気持ちになりました。
バナナとみんなのえがお(ゆず さん)
受賞者のゆずさんは、保育士さん。贈呈式は職場である保育園で行いました。普段から保育園で絵本の読み聞かせを子どもたちにしており、今回の受賞はご家族だけでなく、保育園の先生たちもとっても喜んでくださっていました。完成された絵本をみて「実際に自分の子どもの頃の話が絵本になって嬉しい」とおっしゃり、その場で子どもたちに読み聞かせをしてくださいました。子どもたちの真剣に聞く姿、終わってから我先にとゆずさんに感想を話す様子に、ご自身だけでなくみんなで喜び楽しむことを大事にされているのが伝わってきました。
子どもたちに向けて、「この話のようにみんなは、家族や周りの方にとっても大切に見守られているんだよということを伝えたい」という感想に保育士として普段から子どもたちと接しているゆずさんの穏やかな熱い想いが表れていると事務局一同感動した式でした。
これから保育園の本棚にくらしえほんが置かれ、子どもたちに読み継がれることを楽しみにしています。
バナナとみんなのえがお(ゆず さん)
おまもりクッキー(笹井純子 さん)
おまもりクッキー(笹井純子 さん)
家族のつながりや優しい気持ちがあふれるエピソードの「おまもりクッキー」。お話をいただいた笹井さんは、お母さんの目線で姉妹の気持ちに寄り添う優しい雰囲気が印象的でした。
完成した絵本を声に出して読んでくださり、「本当に、こういう感じだったんです。」と感慨深げに当時の情景を思い浮かべていました。ご家族、特にはなちゃんが、実際の絵本の完成をとても楽しみにしていたと笑顔でお話ししてくださいました。
また、笹井さんはコロナ禍での環境と気持ちの変化から、くらしえほんだけではなくnoteや音声配信など新しいアウトプットを行っているとのことで、変化を前向きにとらえ挑戦していく姿に感銘を覚えました。
はなちゃんやお姉ちゃん、ご家族皆さんの思い出として絵本があることを事務局としても大変光栄に感じた贈呈式でした。
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前回のえほん制作日記
皆さまからのたくさんのエピソードありがとうございました!

2021年12月に「くらしえほん」事務局スタッフによる熱い議論を経て、まずは最終7作品を選出しました。

涙する想い出、思わず笑顔になる出来事、なんだかじーんと感動する話、本当にたくさんの“人を想う”エピソードが寄せられました。

最終選考ではクラシエ社員とたんぽぽメンバーの皆さま、総勢800名以上の投票により、今年も3つの優秀賞作品が決定しました!
人と触れ合うことや工作が大好きな莉子さん。
学外活動で地域の方との取り組みや生徒会の活動を積極的に行うなど、柔らかな雰囲気ながら、とても行動力のある芯の強い印象の女の子でした。

これはコロナが流行しはじめた2020年春 莉子さんが高校二年生の頃のお話です。ご自身もコロナ禍でオンライン授業となり、高校にいけない日々がつらかった中で、隣の聾学校の入学式が行われていない様子をみて同じく、登校が制限されていた中学生の弟さんと協力して「入学おめでとう」の気持ちを伝えたいと思い、入学おめでとうメッセージを作り窓に貼ったとのこと。その後、窓と窓を通じて、他のクラスの生徒さんや先生とのやりとりもあったそうです。莉子さんと弟さんの想いがあったからこそこのような交流が生まれたのですね。

ご自身もコロナ禍で制限され、通常の学生生活を行えない中でも周囲に気を配り、優しい気持ちを伝えることのできる莉子さん姉弟にとても温かい気持ちになりました。

この春からは大学生になり、興味のある日本語学を専攻される莉子さん。
大学生になった莉子さんに出来上がった絵本をお届けするのが今から楽しみです。

お隣同士の建物で窓ガラス越しにメッセージを送り合うという、まるで映画のワンシーンのような事が実際に街のどこかでされていた事に驚きました。物語性の強い体験談でしたので、主人公の彼女の詳細や建物の配置など現実的な整合性はあまり考えずに、お話の挿絵としてどうか、という点を重視しました。
表紙の布地が黄色というのは共通で決まっていましたので、それ馴染むような色の組み合わせを考え、そして最初にお話を読んだ時のポジティブな印象を表せるように、明るい色合いで描きました。
子どもの頃のエピソードを投稿していただいたゆずさんは、現在保育士さんとして普段から子どもたちと触れ合う中で、絵本も身近な存在として情報収集をした際にくらしえほんを知り応募してきてくれました。

お父さんやおばあちゃんとのやりとりが微笑ましいエピソードですが、その後の話としては、収穫したバナナは、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんと一緒に食べたそうです。ちゃんとお母さんの分も取っておいて、バナナがなったことを報告したとのことでした。今も家族みんな仲が良く、特にお父さんはこのバナナの思い出がお気に入りで家族のおもしろエピソードとして話題になると満面の笑みになるそう。

ゆずさんとしては、今となっては恥ずかしい思い出とのことですが、仲が良いご家族の様子が垣間見えて取材中も事務局全員がほっこりした気持ちになりました。

ご家族には恥ずかしくてまだ受賞についてお伝えしていないとのことですが、職場の園長先生に報告したところ絵本が完成したらぜひ子どもたちに読み聞かせしてねといわれ完成を楽しみにしているとのことでした。
ゆずさんのお話が絵本となり、たくさんの子どもたちに読み聞かせしていただけるのが楽しみです。

お話を読ませていただいたとき、とてもほっこり、温かな気持ちになりました!作者さんが、バナナがシュロの木なっているのを見つけたときは、きっと驚きと嬉しさで、はち切れんばかりだったんだろうと、私もワクワクしてしまいました!
ご家族が集まると、このバナナの思い出を語られるとのこと。そのような大切な思い出の絵を描かせていただけることになって、とても嬉しいです。
優しいご家族と、バナナがなることを毎日楽しみにしていた作者さんの可愛らしさを表現できたらと、心を込めて描きました。ご家族の団欒の場でも、楽しく絵本を読んでいただけましたら幸いです。
これは、妹のはなちゃんが小学校6年生のときのお話。
おねえちゃんのゆめちゃんが高校受験を控えた2月、はなちゃんがゆめちゃんのために一生懸命“お守り型のクッキー”や“2人だけの秘密の暗号クッキー”を作っていたときの出来事です。

エピソードの詳細を取材していると、なんとはなちゃんだけではなく、はなちゃんの3歳下の弟のりょうくんも、お姉ちゃんに“受験お疲れ様”と後日クッキーを作っていたことが判明!
さらに今、高校受験を控えたはなちゃんのために、ゆめちゃんがクッキーを作っている(ゆめちゃんはとても絵がお上手で、“アイシングクッキー強化月間”と称し、芸術的なアイシングクッキーづくりに励んでいるそう♥)という話をお伺いし、家族の絆に事務局みんなじ〜んとし心が温かくなりました。

ほんとうにお互いを想いあう気持ちが伝わってくる、素敵なご家族でした。
今回、受賞を家族にお伝えしたところみんな “お祝いだね!”と大喜びだったとのこと。
6月に絵本をお贈りできるのが、いまから楽しみです!
お姉ちゃんの受験を手紙やクッキーで応援するはなちゃんの優しさと、焼き立てのクッキーの匂いを思い出して、温かい気持ちになりました。作り忘れたクッキーとは一体なんなんだろう?!と楽しみに読み進めました。
せっかくはなちゃんが頑張って作ったクッキー、絵でも思わず食べたくなるくらい美味しそうなクッキーを目指しました。
2022年6〜7月にかけて、完成した絵本を受賞者の方々へ贈呈式を行いました。
今回は、感染症対策を行い、2年ぶりに直接お届けすることができました。
今年の春から大学生になった受賞者の莉子さん。社会との交流やつながりに強い興味があり会社というところをみたいということで見学を兼ねクラシエ本社にて、贈呈式を行うこととなりました。
箱を丁寧に開けて完成した絵本を手に取り、じっくりと読み込んでくれました。特に窓と窓でのやり取りのページでは、「そうそう、こんな感じでした!その時の様子を思い出します。」と笑顔で話してくださいました。すでにご友人に受賞を話しているとのことで、実際に絵本を見せて自慢しますと喜んでくださり、また、交流した学校にもぜひ絵本を差し上げたいということで絵本を通して、さらに温かいつながりが続いていくお手伝いができたことに事務局一同、とても嬉しい気持ちになりました。

受賞者のゆずさんは、保育士さん。贈呈式は職場である保育園で行いました。普段から保育園で絵本の読み聞かせを子どもたちにしており、今回の受賞はご家族だけでなく、保育園の先生たちもとっても喜んでくださっていました。完成された絵本をみて「実際に自分の子どもの頃の話が絵本になって嬉しい」とおっしゃり、その場で子どもたちに読み聞かせをしてくださいました。子どもたちの真剣に聞く姿、終わってから我先にとゆずさんに感想を話す様子に、ご自身だけでなくみんなで喜び楽しむことを大事にされているのが伝わってきました。
子どもたちに向けて、「この話のようにみんなは、家族や周りの方にとっても大切に見守られているんだよということを伝えたい」という感想に保育士として普段から子どもたちと接しているゆずさんの穏やかな熱い想いが表れていると事務局一同感動した式でした。
これから保育園の本棚にくらしえほんが置かれ、子どもたちに読み継がれることを楽しみにしています。

家族のつながりや優しい気持ちがあふれるエピソードの「おまもりクッキー」。お話をいただいた笹井さんは、お母さんの目線で姉妹の気持ちに寄り添う優しい雰囲気が印象的でした。
完成した絵本を声に出して読んでくださり、「本当に、こういう感じだったんです。」と感慨深げに当時の情景を思い浮かべていました。ご家族、特にはなちゃんが、実際の絵本の完成をとても楽しみにしていたと笑顔でお話ししてくださいました。
また、笹井さんはコロナ禍での環境と気持ちの変化から、くらしえほんだけではなくnoteや音声配信など新しいアウトプットを行っているとのことで、変化を前向きにとらえ挑戦していく姿に感銘を覚えました。
はなちゃんやお姉ちゃん、ご家族皆さんの思い出として絵本があることを事務局としても大変光栄に感じた贈呈式でした。