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えほん制作日記 選考会のようす
「くらしえほんキャンペーン2024」入賞3作品が決定しました!
皆さまからのたくさんのエピソードありがとうございました。

2025年1月に「くらしえほん」事務局スタッフによる
熱い議論を経て、まずは最終8作品を選出しました。

思わず笑顔になる出来事、涙・涙の想い出、幼い頃の記憶・・・
本当にたくさんの“人を想う”エピソードが寄せられました。

最終選考ではクラシエ社員とたんぽぽメンバーの皆さまの投票により、
今年も3つの優秀賞作品が決定しました!

取材のようす
おとうさんのやさしいうそ
原作者 ちょっきー さん
原作者 ちょっきー さん
これはちょっきーさんが自宅から1時間かかる高校に、お父さんが車で送迎してくれていたときのエピソード。
昨年12月に結婚式を挙げたというちょっきーさんは、両親への手紙を書いているときに、当時のお父さんの優しい姿が何度も思い浮かんだそうで、絵本でお父さんに思いを伝えられたらと応募のきっかけを話してくれました。今回エピソードが選ばれたことをお父さんにはまだ話していないので、絵本ができるのを楽しみにしています、とにっこり。

お父さんは寡黙でおだやかな人で、お迎えの車の中ではちょっきーさんが話すのをいつも「そうか、そうか」と聞いていたそう。高校三年生になり受験が近づき「もう少し遅くまで勉強したい」とわがままを言った時も、お父さんは「自分も仕事があるからちょうどいい」とすんなり承諾してくれたそうです。

お父さんがいつもはお母さんに頼んでいた会社のお迎えを、退職祝いの飲み会の日だけはちょっきーさんに頼んだそう。職場の人たちがわざわざちょっきーさんに話してくれたことで「お父さんのやさしいうそ」を知ることができたと、部下に慕われていたお父さんのことをとても嬉しそうに話してくれました。
「俺が送ってもらうようになるとは」「運転がうまくなったな」助手席でお父さんがそう言っていましたとその日のことを思い浮かべているのか、懐かしそうな様子のちょっきーさんのおだやかな笑顔に、心が温かくなりました。
イラストレーター 原田俊二 さん
イラストレーター 原田俊二 さん
僕も2人の娘がいます。今はまだ2人とも小学生ですが自分の時はどんな感じかなと思いながら、ちょっきーさんのお話を読ませてもらいました。とても素敵なお話。

制作中とにかく優しいお父さんを意識しました。あと同じ構図のページを作って女の子の気持ちの変化やお父さんと女の子のそれぞれの視点を対比できるようにしてみました。
写真
ちいさなふせん
原作者 齋藤家 さん
原作者 齋藤家 さん
これは2024年夏の出来事。
25年連れ添ったご主人が闘病の末亡くなったあと、家のいたるところにご主人が残してくれていた付箋を齋藤家さんが見つけた・・というエピソードです。

ご主人が亡くなって少し経ってから、家の片付けを始めたそう。ものを捨てていると無心になれたんです・・・とお話くださった齋藤家さんの気持ちが痛いほど伝わってきました。

するとそこで付箋を発見。齋藤家さんが出演したダンスのプログラムに「愛しているよ!」というメッセ―ジが。引き出しや靴箱、普段使っていない食洗器の中にも、それぞれの場所にまつわるメッセージが残されていたとのこと。齋藤家さん宛のものも、お子さま宛のものもあったそうです。どの付箋にも、ご主人の家族への愛が溢れるメッセージが綴られていて、見つけたときには涙がとまらなかったそうです。

「ある時、夜中に冷蔵庫のあたりでなにやら不審な動きをしていて、私が声をかけると何かを隠す仕草をしていたんです。いま思えば、きっと付箋を忍ばせていたんでしょうね・・・。私が、気が付かず捨ててしまっていたものもきっとあるんじゃないかな・・。本当に大きな愛のある人でした。」とお話くださる齋藤家さんに、事務局一同熱い想いがこみあげてくるのを感じました。ご主人の奥様やお子さんたちへの大きな愛を改めてしっかりと受け止めて、絵本を作って齋藤家さんたちにお届けしたいと思いました。
イラストレーター マサキヒトミ さん
イラストレーター マサキヒトミ さん
はじめてお話を読んだとき、思わず涙がこぼれました。私も斎藤家さんと同じ四人家族ということからどんな想いで家族へのメッセージを付箋にしたためたのかと考えると胸がきゅっと苦しくなりました。

家中に付箋を隠すというこの宝探しのような方法を選んだお父さんの温かくてやさしい愛を、色や形、タッチなどで表現できたらと思います。
写真
ヒヨコにしたいな
原作者 藤井美代子 さん
原作者 藤井美代子 さん
これは藤井さんが保育士をしていた時のお話。
5歳児クラスを担当し、日々忙しく楽しく園児と関わっている中で起こった出来事でした。

藤井さんが働いていた園では、園庭の隅に烏骨鶏や矮鶏を飼っており、当番制で先生たちと園児が一緒になってエサをあげたり掃除をしたりとお世話をしていたそうです。ある日、烏骨鶏が卵を産み、お菓子作りが大好きでよく園でもクッキーを子どもたちと作るなどしていた藤井さんは「この卵を使って、つくろうか?」と園児に問いかけます。
「パンケーキがいいかなぁ〜」「プリンかなーー」と美味しそうな意見があがる中・・・、クラスの親分的な男の子がボソッとつぶやいた「ぼく、ヒヨコにしたいな」の一言に、ハッとさせられたといいます。

「人から聞いたことや情報に左右されず、自分の目でしっかりといろんな面を見ていきたいなと思いました」と語る藤井さん。大人にとってもたくさんの気づきや学びがある、とても素敵なエピソードに心うたれる事務局一同でした。
イラストレーター 山里美紀子 さん
イラストレーター 山里美紀子 さん
お話を読んで、たまごからお菓子作りにストーリーが進んでいくのかと思っていたところ、男の子の発言にハッとさせられました。男の子の優しさに胸をうたれ、大人の皆さまにも読んでほしい物語だなと思いました。読み進めると陽気な男の子とクラスメイトのみんなが楽しく愛おしくひよこを見守っている雰囲気が浮かび、そのイメージで絵を制作しました。今はどんな子に成長しているのだろうと想像しながら描きました。
写真
くらしえほん2023 制作日記
くらしえほん2022 制作日記
皆さまからのたくさんのエピソードありがとうございました。

2025年1月に「くらしえほん」事務局スタッフによる熱い議論を経て、まずは最終8作品を選出しました。

思わず笑顔になる出来事、涙・涙の想い出、幼い頃の記憶・・・本当にたくさんの“人を想う”エピソードが寄せられました。

最終選考ではクラシエ社員とたんぽぽメンバーの皆さまの投票により、今年も3つの優秀賞作品が決定しました!
おとうさんのやさしいうそ
原作者 ちょっきー さん
これはちょっきーさんが自宅から1時間かかる高校に、お父さんが車で送迎してくれていたときのエピソード。
昨年12月に結婚式を挙げたというちょっきーさんは、両親への手紙を書いているときに、当時のお父さんの優しい姿が何度も思い浮かんだそうで、絵本でお父さんに思いを伝えられたらと応募のきっかけを話してくれました。今回エピソードが選ばれたことをお父さんにはまだ話していないので、絵本ができるのを楽しみにしています、とにっこり。

お父さんは寡黙でおだやかな人で、お迎えの車の中ではちょっきーさんが話すのをいつも「そうか、そうか」と聞いていたそう。高校三年生になり受験が近づき「もう少し遅くまで勉強したい」とわがままを言った時も、お父さんは「自分も仕事があるからちょうどいい」とすんなり承諾してくれたそうです。

お父さんがいつもはお母さんに頼んでいた会社のお迎えを、退職祝いの飲み会の日だけはちょっきーさんに頼んだそう。職場の人たちがわざわざちょっきーさんに話してくれたことで「お父さんのやさしいうそ」を知ることができたと、部下に慕われていたお父さんのことをとても嬉しそうに話してくれました。
「俺が送ってもらうようになるとは」「運転がうまくなったな」助手席でお父さんがそう言っていましたとその日のことを思い浮かべているのか、懐かしそうな様子のちょっきーさんのおだやかな笑顔に、心が温かくなりました。

イラストレーター 原田俊二 さん
僕も2人の娘がいます。今はまだ2人とも小学生ですが自分の時はどんな感じかなと思いながら、ちょっきーさんのお話を読ませてもらいました。とても素敵なお話。

制作中とにかく優しいお父さんを意識しました。あと同じ構図のページを作って女の子の気持ちの変化やお父さんと女の子のそれぞれの視点を対比できるようにしてみました。
ちいさなふせん
原作者 齋藤家 さん
これは2024年夏の出来事。
25年連れ添ったご主人が闘病の末亡くなったあと、家のいたるところにご主人が残してくれていた付箋を齋藤家さんが見つけた・・というエピソードです。

ご主人が亡くなって少し経ってから、家の片付けを始めたそう。ものを捨てていると無心になれたんです・・・とお話くださった齋藤家さんの気持ちが痛いほど伝わってきました。

するとそこで付箋を発見。齋藤家さんが出演したダンスのプログラムに「愛しているよ!」というメッセ―ジが。引き出しや靴箱、普段使っていない食洗器の中にも、それぞれの場所にまつわるメッセージが残されていたとのこと。齋藤家さん宛のものも、お子さま宛のものもあったそうです。どの付箋にも、ご主人の家族への愛が溢れるメッセージが綴られていて、見つけたときには涙がとまらなかったそうです。

「ある時、夜中に冷蔵庫のあたりでなにやら不審な動きをしていて、私が声をかけると何かを隠す仕草をしていたんです。いま思えば、きっと付箋を忍ばせていたんでしょうね・・・。私が、気が付かず捨ててしまっていたものもきっとあるんじゃないかな・・。本当に大きな愛のある人でした。」とお話くださる齋藤家さんに、事務局一同熱い想いがこみあげてくるのを感じました。ご主人の奥様やお子さんたちへの大きな愛を改めてしっかりと受け止めて、絵本を作って齋藤家さんたちにお届けしたいと思いました。

イラストレーター マサキヒトミ さん
はじめてお話を読んだとき、思わず涙がこぼれました。私も斎藤家さんと同じ四人家族ということからどんな想いで家族へのメッセージを付箋にしたためたのかと考えると胸がきゅっと苦しくなりました。

家中に付箋を隠すというこの宝探しのような方法を選んだお父さんの温かくてやさしい愛を、色や形、タッチなどで表現できたらと思います。
ヒヨコにしたいな
原作者 藤井美代子 さん
これは藤井さんが保育士をしていた時のお話。
5歳児クラスを担当し、日々忙しく楽しく園児と関わっている中で起こった出来事でした。

藤井さんが働いていた園では、園庭の隅に烏骨鶏や矮鶏を飼っており、当番制で先生たちと園児が一緒になってエサをあげたり掃除をしたりとお世話をしていたそうです。ある日、烏骨鶏が卵を産み、お菓子作りが大好きでよく園でもクッキーを子どもたちと作るなどしていた藤井さんは「この卵を使って、つくろうか?」と園児に問いかけます。
「パンケーキがいいかなぁ〜」「プリンかなーー」と美味しそうな意見があがる中・・・、クラスの親分的な男の子がボソッとつぶやいた「ぼく、ヒヨコにしたいな」の一言に、ハッとさせられたといいます。

「人から聞いたことや情報に左右されず、自分の目でしっかりといろんな面を見ていきたいなと思いました」と語る藤井さん。大人にとってもたくさんの気づきや学びがある、とても素敵なエピソードに心うたれる事務局一同でした。

イラストレーター 山里美紀子 さん
お話を読んで、たまごからお菓子作りにストーリーが進んでいくのかと思っていたところ、男の子の発言にハッとさせられました。男の子の優しさに胸をうたれ、大人の皆さまにも読んでほしい物語だなと思いました。読み進めると陽気な男の子とクラスメイトのみんなが楽しく愛おしくひよこを見守っている雰囲気が浮かび、そのイメージで絵を制作しました。今はどんな子に成長しているのだろうと想像しながら描きました。