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えほん制作日記 選考会のようす
「くらしえほんキャンペーン2013」で寄せられたたくさんのストーリー。どれもキラッと光る“たからもの”のようなお話でした。
心に残っている想い出を形にしたいとご応募頂いた方や
過去のエピソードを読み、ご自身の想い出を投稿された方。
皆さんのご応募いただいたエピソードには、
たくさんの想いがつまっていることをあらためて実感しています。

ひとつひとつのエピソードを拝読し、「くらしえほん」事務局スタッフ
大激論の1次・2次選考を経て、7作品を選出しました。

そして、
総勢877名のクラシエ社員とたんぽぽメンバーの皆さまが参加した
最終選考にて、3つの優秀賞作品が決定しました♪
ぼくのいまとおじいちゃん
原作者 jiro-ramo。さん
原作者 jiro-ramo。さん
昔から絵を描いていることが多いお子さまだったと、現役美大生の「jiro-ramo」さん。この春の、大学を卒業し、新しい道へ進むタイミングで、今の自分を振り返ってみたら、おじいちゃんとの日々を改めて思い返したとのこと。

“おじいちゃんからもらった色鉛筆は、本当に衝撃的で、忘れられない大事な想い出なんです”とお話してくださる 「jiro-ramo」さんからは、おじいちゃんとの絆を強く感じました。「くらしえほん」初、男性の優秀作品です♪
イラストレーター 川口恵里さん
イラストレーター 川口恵里さん
今回お話の中で、亡くなられたおじいちゃんと美大生ご本人のことをまず想像してみたのですが、想像しきれなかったので、制作に入る前に3人のおじいちゃんに会いに行きました。

1人はお話の作者さんと同じく、幼い頃に亡くなった私のおじいちゃんで、倉庫から埃の被ったアルバムを引っ張りだしてきて、私のおぼろげな記憶と写真にしか残っていなかった当時のおじいちゃんの存在とぽっかり空いた穴がずっとあったことを改めて実感しました。

今のごく普通に過ごしている日常と、今でもとても大きく感じる祖おじいちゃんや過去の周りの環境の存在を描けたら良いなと思いつつ、この春卒業したてのご本人の「これから」を想いつつ描きました。
写真
だからてがみをかくんだ
原作者 わこさん
原作者 わこさん
“手紙は、日々の何気ない近況を綴ったもので、何一つ特別なことではないんですよ”とおっしゃる「わこ」さん。

“おばあちゃんが喜んでくれたことが、とても嬉しかった”と、穏やかにお話してくださる「わこ」さんの言葉に、スタッフ一同心が温まり、優しい気持ちになりました。

出来上がるえほんは、お母さまと話し合った結果、「おばあちゃんへのサプライズプレゼントにしよう!」ということになったそうです。えほんが出来上がることを、ご家族みんなで心待ちにしてくださっています!
イラストレーター ミナミタエコさん
イラストレーター ミナミタエコさん
数少ない言葉で情緒的に綴られたこのお話を、自分の絵でどうやって表現出来るだろう。そう考えた時に各場面の風景が浮かんできました。

おばあちゃんと過ごした想い出の風景、おばあちゃんの気持ちを表現する色合い、心に刻まれた光が射す風景、等々。それらを構図にするのは楽しく、塗る際には納得のいくまで何枚も描きました。

おばあちゃんや「私」も絵の雰囲気に合うようにとデザイナーさんよりご意見戴いてしっとりとした感じに描けたので良かったです。漸く仕上がった時には、自分にとっても宝物の作品達になりました。
写真
みつばのクローバー
原作者 しららのおかあちゃん。さん
原作者 しららのおかあちゃん。さん
「しららのおかあちゃん」さんの取材は、長女「しららちゃん」との親子愛をたっぷり感じる、とても温かくて楽しい時間でした。

「しららちゃん」は少し大人っぽい雰囲気で、 おしゃれが大好きな6歳の女の子。「しらら」というお名前は、お父さんの大好きな海岸の名前からつけられたそうです。

おかあちゃん”と呼ぶ「しららちゃん」とのちょっとした会話からもおふたりの仲の良さが常に伝わってきました。そんな仲良し親子におきた”サプライズ”を、何かカタチにして将来に残したいと、今回「くらしえほん」に応募してくださいました。
イラストレーター 川上和生さん
イラストレーター 川上和生さん
「みつばのクローバー」を描かせて頂き、涙がこぼれそうになりました。我が家は、3年前にお母さんを亡くし、12歳の双子の娘と3人暮らしです。このお話のような事も実際にあったなあ.....と感慨深く、子供の思いと重なってしまいました。

日常のささやかな、なんでもない事、そういう中に、いとおしく、大切なものが、隠されている気がします。四葉ではなく、あたりまえの三つ葉を、せいいっぱいの愛情のしるしとして、表現された事も、いいですね。

制作にあたっては、ママが袋をあけた瞬間、どのような情景を描こうか少し、悩みました。そして、なかなか、思うような、色が出ず、苦労しました。
写真
えほん進呈のようす
ぼくのいまとおじいちゃん(jiro-ramoさん)
美大を卒業したばかりのjiro-ramoさん。絵本をお渡しすると、少し緊張した表情で静かに絵本を開きました。1ページ1ページ、心に刻み込むようゆっくりとご覧になるjiro-ramoさんのまわりには温かで静かな時間が流れていました。
一緒にお住まいのお母さまも絵本の完成を楽しみにしてくださっていたとのこと。昔おじいちゃんがくれたプレゼントが、ご自身の今につながっていることを改めて感じているとお話くださいました。現在、美術関係のお仕事をめざし、ご自身の作品をコンテストなどに応募しているとのこと!輝く夢に向かって、着実に歩んでいるjiro-ramoさんのお話をお伺いでき、とてもすがすがしく爽やかな気持ちになりました。
だから、てがみをかくんだ(わこさん)
絵本をお渡しした翌日に、ちょうどおばあちゃんのいるご実家へ帰省する予定があるそうで、このタイミングでお届けできたことに、運命的なものを感じました。「読むと泣いちゃいそうなので、文章は読まずに、イラストだけちょっと拝見しますね!」と絵本を手にとり、おばあちゃんとの思い出を心に浮かべながら、ご覧になっていました。過去の絵本も見ていただいていたようで、“今回の3作品は、全部、とてもやさしいイラストですね”というご感想も頂きました。
お母さまには、絵本を持って帰ることは伝えていたそうですが、あとのご家族にはサプライズなので内緒とのこと。“喜んでくれるかな〜ビックリするかな〜”と語るわこさんの表情にあたたかい気持ちになりました。


★後日談★ わこさんから、後日事務局宛に素敵なメールをいただきました♪
翌日の家族に絵本を渡すサプライズは大成功だったそうです。おばあさまは、突然のことに大変驚かれたようですが、何度も絵本を読み返しては、「この本の様に歩かなきゃね」と絵本を渡す前よりも明らかに元気になった様子に、わこさんも感動したそうです。

おしゃれなおばあちゃんに描かれていたこと、最後のページに家族5人全員揃った絵があったこと、そして何よりもおばあちゃんが元気になったことで家族みんなが笑顔になったというわこさんからのメールに、事務局メンバーも笑顔になりました。

わこさんからのメールは、「これからも祖母への手紙を書き続けます」との一文で締めくくられていました。

家族を想う気持ちのたいせつさを改めて再確認しました。わこさん、ありがとうございました!
みつばのクローバー(しららのおかあちゃん さん)
しららちゃんが絵本の完成をとても楽しみにしていてくれたそうなのですが、この4月から小学生になり学校があったので残念ながら、今回は会えませんでした。かわりに妹のさららちゃんが、女の子のイラストを指差し「しーさん」とお姉ちゃんを確認するように、お母さんと一緒に絵本を見てくれました。しららのおかあちゃんさんもイラストがとても気に入ったと、子どもに汚されないように夜にゆっくり見るといいながらも、しららちゃんが帰ってきたらどんなに喜ぶだろうと何度もご覧になっていました。
しららのおかあちゃんさんは、今回の「くらしえほん」への応募をきっかけに、いろいろなことにチャレンジしようとこの春から地元のタウン誌の編集委員をやることになったそうです。“取材や記事制作に忙しい”と、とても楽しそうにお話くださいました。
「くらしえほん」が暮らしの中のちょっとした新しいことを始めるきっかけになれたと伺い、こちらまで前向きな気持ちにさせられるよい機会となりました。

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前回のえほん制作日記
心に残っている想い出を形にしたいとご応募頂いた方や過去のエピソードを読み、ご自身の想い出を投稿された方。皆さんのご応募いただいたエピソードには、たくさんの想いがつまっていることをあらためて実感しています。

ひとつひとつのエピソードを拝読し、「くらしえほん」事務局スタッフ大激論の1次・2次選考を経て、7作品を選出しました。

そして、総勢877名のクラシエ社員とたんぽぽメンバーの皆さまが参加した最終選考にて、3つの優秀賞作品が決定しました♪
昔から絵を描いていることが多いお子さまだったと、現役美大生の「jiro-ramo」さん。この春の、大学を卒業し、新しい道へ進むタイミングで、今の自分を振り返ってみたら、おじいちゃんとの日々を改めて思い返したとのこと。

“おじいちゃんからもらった色鉛筆は、本当に衝撃的で、忘れられない大事な想い出なんです”とお話してくださる 「jiro-ramo」さんからは、おじいちゃんとの絆を強く感じました。「くらしえほん」初、男性の優秀作品です♪
今回お話の中で、亡くなられたおじいちゃんと美大生ご本人のことをまず想像してみたのですが、想像しきれなかったので、制作に入る前に3人のおじいちゃんに会いに行きました。

1人はお話の作者さんと同じく、幼い頃に亡くなった私のおじいちゃんで、倉庫から埃の被ったアルバムを引っ張りだしてきて、私のおぼろげな記憶と写真にしか残っていなかった当時のおじいちゃんの存在とぽっかり空いた穴がずっとあったことを改めて実感しました。

今のごく普通に過ごしている日常と、今でもとても大きく感じる祖おじいちゃんや過去の周りの環境の存在を描けたら良いなと思いつつ、この春卒業したてのご本人の「これから」を想いつつ描きました。
“手紙は、日々の何気ない近況を綴ったもので、何一つ特別なことではないんですよ”とおっしゃる「わこ」さん。

“おばあちゃんが喜んでくれたことが、とても嬉しかった”と、穏やかにお話してくださる「わこ」さんの言葉に、スタッフ一同心が温まり、優しい気持ちになりました。

出来上がるえほんは、お母さまと話し合った結果、「おばあちゃんへのサプライズプレゼントにしよう!」ということになったそうです。えほんが出来上がることを、ご家族みんなで心待ちにしてくださっています!
数少ない言葉で情緒的に綴られたこのお話を、自分の絵でどうやって表現出来るだろう。そう考えた時に各場面の風景が浮かんできました。

おばあちゃんと過ごした想い出の風景、おばあちゃんの気持ちを表現する色合い、心に刻まれた光が射す風景、等々。それらを構図にするのは楽しく、塗る際には納得のいくまで何枚も描きました。

おばあちゃんや「私」も絵の雰囲気に合うようにとデザイナーさんよりご意見戴いてしっとりとした感じに描けたので良かったです。漸く仕上がった時には、自分にとっても宝物の作品達になりました。
「しららのおかあちゃん」さんの取材は、長女「しららちゃん」との親子愛をたっぷり感じる、とても温かくて楽しい時間でした。

「しららちゃん」は少し大人っぽい雰囲気で、 おしゃれが大好きな6歳の女の子。「しらら」というお名前は、お父さんの大好きな海岸の名前からつけられたそうです。

おかあちゃん”と呼ぶ「しららちゃん」とのちょっとした会話からもおふたりの仲の良さが常に伝わってきました。そんな仲良し親子におきた”サプライズ”を、何かカタチにして将来に残したいと、今回「くらしえほん」に応募してくださいました。
「みつばのクローバー」を描かせて頂き、涙がこぼれそうになりました。我が家は、3年前にお母さんを亡くし、12歳の双子の娘と3人暮らしです。このお話のような事も実際にあったなあ.....と感慨深く、子供の思いと重なってしまいました。

日常のささやかな、なんでもない事、そういう中に、いとおしく、大切なものが、隠されている気がします。四葉ではなく、あたりまえの三つ葉を、せいいっぱいの愛情のしるしとして、表現された事も、いいですね。

制作にあたっては、ママが袋をあけた瞬間、どのような情景を描こうか少し、悩みました。そして、なかなか、思うような、色が出ず、苦労しました。
美大を卒業したばかりのjiro-ramoさん。絵本をお渡しすると、少し緊張した表情で静かに絵本を開きました。1ページ1ページ、心に刻み込むようゆっくりとご覧になるjiro-ramoさんのまわりには温かで静かな時間が流れていました。
一緒にお住まいのお母さまも絵本の完成を楽しみにしてくださっていたとのこと。昔おじいちゃんがくれたプレゼントが、ご自身の今につながっていることを改めて感じているとお話くださいました。現在、美術関係のお仕事をめざし、ご自身の作品をコンテストなどに応募しているとのこと!輝く夢に向かって、着実に歩んでいるjiro-ramoさんのお話をお伺いでき、とてもすがすがしく爽やかな気持ちになりました。
絵本をお渡しした翌日に、ちょうどおばあちゃんのいるご実家へ帰省する予定があるそうで、このタイミングでお届けできたことに、運命的なものを感じました。「読むと泣いちゃいそうなので、文章は読まずに、イラストだけちょっと拝見しますね!」と絵本を手にとり、おばあちゃんとの思い出を心に浮かべながら、ご覧になっていました。過去の絵本も見ていただいていたようで、“今回の3作品は、全部、とてもやさしいイラストですね”というご感想も頂きました。
お母さまには、絵本を持って帰ることは伝えていたそうですが、あとのご家族にはサプライズなので内緒とのこと。“喜んでくれるかな〜ビックリするかな〜”と語るわこさんの表情にあたたかい気持ちになりました。

★後日談★ わこさんから、後日事務局宛に素敵なメールをいただきました♪
翌日の家族に絵本を渡すサプライズは大成功だったそうです。おばあさまは、突然のことに大変驚かれたようですが、何度も絵本を読み返しては、「この本の様に歩かなきゃね」と絵本を渡す前よりも明らかに元気になった様子に、わこさんも感動したそうです。

おしゃれなおばあちゃんに描かれていたこと、最後のページに家族5人全員揃った絵があったこと、そして何よりもおばあちゃんが元気になったことで家族みんなが笑顔になったというわこさんからのメールに、事務局メンバーも笑顔になりました。

わこさんからのメールは、「これからも祖母への手紙を書き続けます」との一文で締めくくられていました。

家族を想う気持ちのたいせつさを改めて再確認しました。わこさん、ありがとうございました!
しららちゃんが絵本の完成をとても楽しみにしていてくれたそうなのですが、この4月から小学生になり学校があったので残念ながら、今回は会えませんでした。かわりに妹のさららちゃんが、女の子のイラストを指差し「しーさん」とお姉ちゃんを確認するように、お母さんと一緒に絵本を見てくれました。しららのおかあちゃんさんもイラストがとても気に入ったと、子どもに汚されないように夜にゆっくり見るといいながらも、しららちゃんが帰ってきたらどんなに喜ぶだろうと何度もご覧になっていました。
しららのおかあちゃんさんは、今回の「くらしえほん」への応募をきっかけに、いろいろなことにチャレンジしようとこの春から地元のタウン誌の編集委員をやることになったそうです。“取材や記事制作に忙しい”と、とても楽しそうにお話くださいました。
「くらしえほん」が暮らしの中のちょっとした新しいことを始めるきっかけになれたと伺い、こちらまで前向きな気持ちにさせられるよい機会となりました。